曇りの日でも紫外線って強いの?日焼け止めを塗らなきゃいけない?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 曇りの日に届く紫外線は約60%
- 紫外線は曇りの方が強いと言われるのはなぜか
- 曇りでも日焼け止めを塗った方がいい理由
この記事を書く僕は、現役医学生。2023年には医師国家試験を受験予定です。
本記事の執筆者
曇りや雨の日には、雲で太陽が隠れているので、日焼け止めは要らないように感じます。
たしかに紫外線が弱まっているのは事実です。とはいえ、意外と紫外線は雲を通過しているので、できれば日焼け止めを塗った方が無難です。
そこで今回は、曇りの日に届く紫外線の量について解説したうえで、紫外線は曇りの日の方が強いという噂の真偽についても検証していきます!
曇りの日に届く紫外線は約60%
快晴の時に比べると、曇りの日に届く紫外線は約60%です。
というのも、雲によって太陽光がさえぎられるからですね。
以下は、気象庁から引用した画像です。
出典:気象庁ホームページ「雲と紫外線」<https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-73uvindex_mini.html> 2021年4月12日アクセス.
快晴の時を基準とした時の、UVインデックスのグラフです。
- 薄い曇りの日:約90%
- 曇りの日:約60%
- 雨の日:約30%
たしかに、雲があると紫外線が弱まるようですね。
ちなみに、UVインデックスは紫外線の人体への影響に関する世界共通の指標です。
UVインデックスが高いほど、紫外線の影響が強いことを表しています!
紫外線は曇りの方が強いと言われるのはなぜ?
基本的に、曇りの方が紫外線が強いことはありえません。
では、「紫外線は曇りの方が強い」と言われるのはなぜでしょうか。
それは、気象庁のホームページの以下の記載によるものだと考えられます。
(前略)雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わるため快晴の時よりも多い紫外線が観測されることがあります。
気象庁ホームページ「オゾン・紫外線について」<https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq21.html> 2021年4月12日アクセス.
「雲で太陽光が散乱し、一時的に紫外線が強まることがある」という部分だけが取り上げられ、「紫外線は曇りの方が強い」といううわさが広まったのだと思います。
一瞬だけ晴れの日より強まったとしても、ずっと紫外線が強いままとは考えられません。
曇りでも日焼け止めを塗った方がいい理由
雲によって紫外線が弱まるとはいっても、やはり日焼け止めを塗るのがおすすめです。
ここからは、曇りの日でも日焼け止めを塗った方がいい理由について解説します。
- 60%でも肌への悪影響がある
- 急に晴れるとノーガードで紫外線を受ける
一つずつ解説していきますね。
60%でも肌への悪影響がある
曇りでも日焼け止めを塗った方いい理由の一つ目は、60%でも十分肌への影響があるからです。
まずは、2020年の東京都のUVインデックスのグラフをご覧ください。
出典:気象庁ホームページ「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」<https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html> 2021年4月12日アクセス.
例えば5月のUVインデックスは5.5程度で、たとえ60%の量でも3.3です。
一般的に、UVインデックスが3以上になると日焼け止めを塗った方がいいと言われています。
曇りの日の5月でも日焼け止めを塗るべき水準ということですね!
紫外線の影響は決してあなどれないと言えるでしょう。
急に晴れるとノーガードで紫外線を受ける
外出先で、急に晴れると日焼け止めを塗るタイミングがありませんよね。
曇りだからといって油断していると、ノーガードで紫外線の影響を受けることになります。
慌てて日焼け止めを塗らないためにも、曇りや雨の日でもしっかり塗ってから出かけることをおすすめします!
まとめ:曇りの紫外線を甘くみてはいけません
今回は、曇りの日の紫外線の影響についてお話しました。
目には見えませんが、紫外線は思っているよりも強いです。
どんな天気でも日焼け止めを塗り、キレイな肌を維持してくださいね!
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